夫婦は愛と憎しみの境界線にいます。
- とても愛していた相手に裏切られた時
- いざ子供ができた時の価値観の違いが浮き彫りになった時
- 家という大きな買い物をするときのお金に対する考え方の違いを知った時
などなど、人生の中で重大な出来事に遭遇した時、自分が思い描いていた相手と違う一面を見たら…
愛が憎しみに変わった時、夫婦喧嘩が絶えず、言い争いが続き、そして離婚する夫婦もたくさんいます。
それを防ぐための方法として『夫婦会議ノート』を紹介します。
夫婦喧嘩が絶えないのは話し合いの筋を間違えているから
結婚前に
- 夫婦としての在り方
- 子供のこと
- 住まいのこと
- お金のこと
- 生き方
- 老後のこと
ここまで精密に話し合えるカップルはどこまでいるのでしょうか。
「子供は2人欲しい」
「家もいつか持ちたい」
「休みの日には家族で出かけよう」
こんな感じのことは結婚前に話すでしょう。
でも、
- お互い意見が違った場合、どういう対応をするのか
- 問題が出てきたとき、どうお互いを支えあうのか
- お金の運用の仕方は?
などは話し合いません。
結婚してみて分かった旦那の考え方・行動など、次から次へと出てくることありませんか?
例えば、
- 旦那の親に対しての態度や甘え方
- 私の親に対しての態度
- 結婚前と結婚後の友達との付き合い方
など、結婚前は自分だけを大切にしてくれていたのに、結婚した途端旦那は友達と遊びに行くようになり、自分の親に甘えるようになったりだとか…。
その割には私の親の子とは、全く大切にしてくれなかったり。
挙句に浮気までされたら、そりゃ憎しみの心倍増です。
私はとても若い頃に結婚をして、まだ自分自身が大人になり切れていなかったこともあり、夫婦喧嘩が絶えませんでした。
また浮気が凄くて、それもすぐにばれるので、私はだんだん旦那が憎くて憎くてたまらなくなりました。
でも、子供もいてちょうど家を買おうと話し合っていたところだったので、我慢します。
ただ、その頃から「旦那の家系がおかしい」ということに気づきます。
旦那のお父さんも浮気ばかりしていた人で、お姑さんは笑いながら
「昔はこうだったのよ」
なんて私に話してきましたが、還暦もすぎて浮気が発覚した時には、私に泣きながら電話をしてきて、自分の実家に家出していました。
義理のお父さんは、還暦を過ぎてもなお、愛人をマンションに住まわせて面倒を見ていたようです。
こんな歳になってまで、浮気問題に悩まされるなんて、そもそも旦那の親族とやっていけるのだろうか。
そんな不安を抱えつつ、家を買いました。
しかし、家という大きな買い物をするときに色々と衝突することもあり、旦那の親も介入してきたことで、新居に住んだときにはすでに夫婦仲は破綻していました。
喧嘩は毎日。
どめどめなく、お互いを罵り合う日々。
話し合いをしようにも、旦那はうまく話をごまかし、その場を切り抜けようとする。
相手を丸め込むのが非常にうまかった元旦那の意見は、自分勝手そのもので、自分に都合のよい結果にもたらそうとします。
そうやって数年間、うまくごまかされていた私も、相手を許せないまま数年間の夫婦喧嘩を経て、最終的に離婚します。
何が原因だったのか。
相手の浮気だけでなく、
- 私自身が自立できていなかったこと
- お互いを尊重できていなかかったこと
- 相手を思いやれなかったこと
数々思いつく反省点もありますが、それ以上に
『まともな話し合いができていなかったこと』
が原因だったのではないかと思います。
夫婦とは、人生を共に歩く土台。
結婚した時からその土台をコツコツ築き、お金や家で更に強靭な土台を作る。
子供は、その土台の上で教育を受け、大人になり結婚したら親と同じ土台を築く。
そうして人類は栄えてきました。
しかし、土台が泥だったらすぐに崩れてしまいます。
泥をコンクリートにして、雨風台風に負けないような頑丈な土台を作らないといけません。
家を建てるときには、最初に設計図を描きます。
- どんな材料を使って
- どんな作りにして
を最初に設計して、土台を最初に築き、そして少しずつ組み立てていきます。
これが夫婦の在り方にもぴったり当てはまります。
夫婦は、家を建てるときと同じです。
- 価値観
- 考え方
- 毎日の過ごし方
これらが、夫婦の絆を作る『材料』だとしたら、その材料はどうやって用意するのか。
まずはそこから二人で設計していかないといけません。
簡単な思考を揃えたら、次は住まいやお金に関する思考も二人で設計します。
そこも設計出来たら、夫婦でしか生み出せない子供のことも設計してきます。
もちろん、子供に関しては『命』が関わっているので、そんなに簡単なことではありません。
ここは何回も話し合う必要があるでしょう。
そうやって、二人で設計図を描いた後は、実行が必要です。
しかし、実行していくにあたり、つまづくことも出てきます。
その時は、また設計図を組み立てなおせばいい。
家も数年たてば、様々な弊害が出てきます。
改修を積み重ねていくことで、より住みやすい家になります。
家族の関係も同じです。
夫婦喧嘩が増えるのが、そもそもこの『設計図』を最初に書かないから、少しずつ溝が深まるのです。
溝が深まると、もはや何を話し合ってもずれていくだけ。
話し合いの観点が違うのです。
夫婦はもっと根本的な所から話し合うべきです。
私は、このような夫婦の根元の話し合いが全くできていませんでした。
そうはいっても、何をどのように話し合えばいいのか、ここが難しいところです。
そこで活躍するのが『夫婦会議ノート』です。
夫婦会議ノートはこれからの夫婦を支える『鍵』となる
夫婦会議ノートとは、夫婦の在り方を設計して未来を築くノートのこと。
書く内容は
- 家事
- 子育て
- 仕事
- お金
- 住まい
- セックス
- 自由時間
- 美容
- 健康
- 人間関係
- コミュニケーション
そして人生のビジョン。
上記のように、書き込むタイプなので分かりやすく、こういうのが苦手な男性でも取り組みやすい。
毎日だとこれまたお互い負担になるので、ペーストしては月2回。
それを1年間続けます。
ここまで細かい設計図だと、相手の考えや価値観の深いところまで見えるので、相手を理解しやすい。
なるほど、こうやって考えていたのか。
それを把握できると、喧嘩も減ります。
夫婦が、家族の経営者として話し合うこのノート。
会議のように進めていくことで、感情をむき出しにするのを抑えます。
感情を言葉にしてしまうと、相手に言いたいことが伝わらなかったりもしますが、これだとシンプルに伝わりやすい。
また、男性の場合は文字でごちゃごちゃ書かれるより、このようなチェック項目形式の方がより伝わります。
このノートのおかげで、夫婦の関係がより良い方向へと向かったという人も多々いるので、今夫婦喧嘩が絶えない人は一度試してみるといいです。
まとめ
先日、とてもこぎれいな老夫婦がカフェでお茶をしているのを見ました。
お互い笑顔で優しい微笑み。
夫婦になったら、一度は思いませんか。
おじいちゃんおばあちゃんになっても、手をつなげる関係でいたいと。
お互い思いやれる関係が長く続きます。
私はすでに破綻してしまいましたが、どうか今現在夫婦でいらっしゃる方は子供たちの憧れとなるような夫婦を目指してあげて下さい。
そのための話し合いは欠かせません。
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