子育てにかかるお金で、幼児・小学生・中学生・高校生それぞれにかかるお金の金額を一覧表にまとめました。
一番お金がかかっているのは断トツ食費ですが、その内訳とは?
また、それをカバーしてくれる国の給付支援金6選についても紹介。
3人の子供を育ててみて分かった【子育て×お金】についても語っています。
子育てにかかるお金を【幼児・小学生・中学生・高校生】で一覧表で比較
子供ってこんなにお金がかかると思ってなかった…。
そう感じている人は多いのではないでしょうか。
私もです。
赤ちゃんの頃はおむつ代が大量に。
母乳が止まってミルクになると、ミルク代もがっつり。
服も、今はかわいいのがたくさんネットで販売されているので、ついポチっと。
幼稚園や保育園に入ると、入園料や園のカバン、持ち物の用意。
遠足に行くのにもお金がかかります。
小学校に上がると、ランドセルや机、学費など次から次へとお金がかかることばかり。
内閣府が調査した「子育て費用に関する調査」では、一人当たりの年間子育て費用の総額はこうなっています。
年齢 | 1年間子育て費用総額 |
---|---|
未就園児 | ¥1,043,535 |
未就学児 | ¥843,225 |
保育園・幼稚園児 | ¥1,216,547 |
小学生 | ¥1,153,541 |
中学生 | ¥1,555,567 |
中学生は食費がぐっと上がるのと、部活に入ると結構なお金が出ていきます。
もちろん
- 制服代
- カバン
その他もろもろの用具を必然的に購入しなければならないので、保育園・幼稚園児よりも年間40万円ほど上がるのも納得です。
ちなみにうちの息子たち、中学に入った途端、めっちゃくちゃ食欲が増しました。
お弁当は、でかいタッパーでお願いとも言われ、御飯をぎゅうぎゅう押し込んでました(笑)
ではでは、次にお金の内訳をみてみます。
未就学児(未就園児含む)
科目 | 年間総額平均 |
---|---|
服・雑貨 | ¥68,000 |
食費 | ¥166,000 |
生活用品 | ¥149,000 |
医療費 | ¥12,000 |
保育費 | ¥62,000 |
学校外教育費 | ¥22,500 |
学校外活動費 | ¥30,000 |
携帯料金 | ¥55 |
おこづかい | ¥1,000 |
お祝い・行事 | ¥54,000 |
貯金・保険 | ¥199,000 |
レジャー・旅行 | ¥97,000 |
※金額は100円以下は切り捨てでまとめています。
特徴としては、幼児は
- 赤ちゃん服
- おむつ
- ミルク
などにかかる費用が多いです。
後、出産祝いでのお返しがお祝い金の中でも大きいかも。
医療費は基本的に幼児は全国どこでも無料ですが
- 病院までの交通費
- 薬局での市販薬等
などにお金が少しかかっている印象です。
保育費は
- 保育園代
- 幼稚園代
です。
年収にもよりますが、これが結構かかります。
夫婦ともに稼いでいる世帯は
「うちは保育費のために働いている」
という言葉をよく聞きます。
好きで働いていたり、役職のあるママさんならいいですが、
家計のために働いたけど、蓋を開けたら保育費の方が上回っていた、なんて話もよく聞ききます。
学校外教育費は、塾やお勉強系です。
年間平均約2万円ですね。
私はこれは妥当だと思います。
そんなに早いうちから、勉強系の習い事にお金必要?
と思いますが、勉強系は始める年齢が早ければ早いほどいいです。
その理由として、幼児の間に「考えて答えを出す」という習慣をつけておくと、後々勉強の成績も上がり、自分自身でなんでもチャレンジできるようになります。
幼児のうちに身につけておきたい「非認知能力」についても、こちらで詳しく解説しています。
次に学校外活動費。
これは野球やサッカー、体操や水泳です。
ここも幼児の間に仕込むのは非常に重要です。
コミュニケーション能力や、頑張る力なども身につくので、なんでも子供がやりたいことをやらせてみてあげて下さい。
年間約3万円はそこそこ高いですが、月額3千円ぐらいの習い事だと、年間で36,000円になるので、それぐらいかなと思います。
携帯料金はまだかわいいですね(笑)
ただ、この年から持たせているんですね。
うちは携帯を持たせたのが、小学生でした。
それも習い事にがっつり行きだした時だったので、小学高学年ぐらいかな?
おこづかいもちゃんとあげてるんですね。
うちは幼児のころは、おこづかいなんて上げていませんでした。
でも、早いうちから「お金の大切さ」を教えるのは、非常に良いと思います。
小学生はどうでしょうか。
小学生
科目 | 年間総額平均 |
---|---|
服・雑貨 | ¥68,000 |
食費 | ¥280,000 |
生活用品 | ¥83,000 |
医療費 | ¥20,000 |
保育費 | ¥20,000 |
学校教育費 | ¥105,000 |
学校外教育費 | ¥106,000 |
学校外活動費 | ¥95,000 |
携帯料金 | ¥3,800 |
おこづかい | ¥9,600 |
お祝い・行事 | ¥32,000 |
貯金・保険 | ¥163,000 |
レジャー・旅行 | ¥167,000 |
断トツ、食費がずば抜けています。
小学1.2年ぐらいだと、幼児のころの食欲と変わらない子供も多いのですが、小学3年生から6年生に向けてどんどん食欲は増し、学校から帰ってくると開口一番こう言います。
「ただいまお腹減った」
この時、「ただいま」と「お腹減った」の間には一切呼吸が入りません。
一気に言い切ります。
例え、5時間授業であってもこのセリフを言います。
ちゃんと給食食べたんかいな…
後は行事でのお弁当なども含むので、食に対してはしっかりとお金をかけている印象です。
次に、小学生でお金がかかるのが
- 学校教育費
- 学校外教育費
- 学校外活動費
教科書や教材、習い事です。
塾や英会話などの勉強系も、野球やサッカーなどの運動系も、どちらも年間平均10万円ほど。
1ヶ月1万円未満という感じですね。
これも妥当かなと思います。
私の周りの家庭は子供一人につき、1万円以上の習い事をしている人が100%だよ!
服や雑貨用品など、成長の早い子供だと毎年服を買い替えないといけない子供もいます。
(ずばりうちです笑)
旅行やレジャーに関しては、うちの経験で言うと、子供が小学生の時が一番お出かけします。
旅行はもちろん、いろんなところに家族で一緒に、というのが小学生が一番多いです。
その理由として、中学生になると、部活や習い事で忙しくて、家族でお出かけすることがぐっと減るからです。
また、親と行動するのを見られるのが恥ずかしいという子供も出てきます。
知り合いの子供は、中学生になると家族旅行にはついてこないとも言っていました。
なので、レジャーを楽しむなら小学生のうちが一番おすすめ。
保育費は、学童に入った時ですね。
小学生は意外とこれがあるので、出費がかさみますね。
中学生になるとどうでしょうか。
中学生
科目 | 年間総額平均 |
---|---|
服・雑貨 | ¥76,000 |
食費 | ¥356,000 |
生活用品 | ¥97,000 |
医療費 | ¥22,000 |
学校教育費 | ¥274,000 |
学校外教育費 | ¥248,000 |
学校外活動費 | ¥57,000 |
携帯料金 | ¥23,000 |
おこづかい | ¥39,000 |
お祝い・行事 | ¥33,000 |
貯金・保険 | ¥180,000 |
レジャー・旅行 | ¥150,000 |
やっぱり断トツ食費です(笑)
中学生は、とにかく食べます。
それも急に食べます。
心構えはしておいてください^^
一気に価格が上がったものがあります。
それが
- 学校教育費
- 学校外教育費
です。
学校教育費は、私立に入れば公立とは比べ物にならないぐらいの出費となります。
あと、個人的に思ったのは「部活費」でした。
入る部活にもよりますが、サッカー部だと
- スパイク
- トレーニングシューズ
- 靴下
- ユニフォーム
などなど、とにかくお金がかかります。
学校外教育費は、中学生は受験もあるので、塾が断トツでしょう。
うちの息子も塾に通いたいと自分から言いだし、毎月の塾費は2万円ほどだったものの、夏の集中講座的なものだと数万円短期でかかり、冬も同じようなのを申し込んだので1年間の塾代だけで確か40万円近く支払いました。
塾以外の習い事は、逆に小学生より低くなっています。
よほど偏差値の高い高校じゃない限り、塾に行かなくても高校入学はいけると思うぞ!
さて、高校生に行く前にまず
- 未就学児
- 小学生
- 中学生
をざっとまとめてみました。
科目 | 未就学児 | 小学生 | 中学生 |
---|---|---|---|
服・雑貨 | ¥68,000 | ¥68,000 | ¥76,000 |
食費 | ¥166,000 | ¥280,000 | ¥356,000 |
生活用品 | ¥149,000 | ¥83,000 | ¥97,000 |
医療費 | ¥12,000 | ¥20,000 | ¥22,000 |
保育費 | ¥62,000 | ¥20,000 | ¥0 |
学校教育費 | ¥0 | ¥105,000 | ¥274,000 |
学校外教育費 | ¥22,500 | ¥106,000 | ¥248,000 |
学校外活動費 | ¥30,000 | ¥95,000 | ¥57,000 |
携帯料金 | ¥55 | ¥3,800 | ¥23,000 |
おこづかい | ¥1,000 | ¥9,600 | ¥39,000 |
お祝い・行事 | ¥54,000 | ¥32,000 | ¥33,000 |
貯金・保険 | ¥199,000 | ¥163,000 | ¥180,000 |
レジャー・旅行 | ¥97,000 | ¥167,000 | ¥150,000 |
合計 | ¥860,555 | ¥1,152,400 | ¥1,555,000 |
※1年間にかかった平均価格で、100円単位以下のものは切り捨ててあります。
差額金額
- 未就学児<小学生:291,845円
- 小学生<中学生:402,600円
倍以上、上がっています。
当たり前ですが、やっぱり中学生が一番お金がかかるます。
幼児はとにかくお金がかかって大変、という声をよく耳にしますが、いやいやいや。
中学生、いや高校生になるともっとかかりますよ、ということが経験者から言いたい。
上から目線でごめんなさい(´Д⊂ヽ)
うちの息子上二人はすでに成人していますが、保育園に通っていた時は
「保育料高いなぁ」
と思い小学校に上がると、
「小学校ってなんやかんやでお金かかるなぁ」
と思い、中学生になると
「なんでこんなに食う!!!???」
「部活の用具、高くない!!!???」
こう思っていましたw
あと、比較すると分かりますが、学校外活動費がぐっと減った分、学校外教育費が倍以上の料金になっています。
やはり塾関連ですね。
高受験が控えているのでそこでしょう。
運動系は部活があるので、中学に入ると辞めちゃう子供本当に多いです。
携帯代、そしておこづかいはグググっと値上がり。
この辺は、格安スマホを使うなどして乗り切るのがいいかも。
そして、高校生はどうでしょう。
高校生に関しては、子育て費用調査結果が見当たりませんでしたので、学費のみをさくっと紹介します。
公立の高校に通った場合
- 年間:約28万円
私立の高校に通った場合
- 年間:約72万円
但し、2020年現在では高校の授業料は無償化されています。
なので、上記の金額はあくまで参考までに。
ちなみに無償化対象世帯には条件があります。
詳しくは文部科学省まで
学校教育費はほとんどかからないとしても、修学旅行等は別途かかるはずです。
無料になるのは「授業料のみ」と覚えておくといいです。
ちなみに、給食がある高校はないので
- お弁当
- 食堂
これも出費となります。
ということは、食費が丸々負担だということ。
これが中学生の時よりもはるかに多くなります。
また、中学生同様、塾費用がかかります。
大学受験に向けて、ですね。
携帯代はプランさえ変えなければそのまま。
医療費は高校生になると、全国どこでもかかります。
服もおしゃれに目覚められるとかかりますが、成長が止まる場合もあるので、一度買えばそれで数年は持つ、という待ちに待った方法が使えます。
ここまで説明すると、高校生では中学生と比べると年間差額を50万円と設定したとして
私の勝手な予想では、高校生では年間200万円以上になるのではないでしょうか。
※あくまで平均的予測価格です。
さて、ここまで長かったですが【子育てにかかるお金で一番多いのは?】は断トツ「食費」です。
食費と言えば、2020年2月から猛威を振るっているウイルス。
あれのおかげで全国学校休校になりました。
あの時の食費、恐怖じゃありませんでした?
朝・昼・夜全部用意して、ろくに運動していないのに、食べる(笑)
とにかく食べる。
あれが高校生になったら
- 一緒に食べるのか
- 学校で食べるのか
の違いになるだけで、こちらで全て用意しなくてはなりません。
ちなみに息子の高校は食堂もなかったので、毎日お弁当を3年間作りました。
多分、皆さんそうなります(笑)
次に「教育費」にもしっかりとお金をかけています。
子供の将来にしっかりとお金をかけている感じです。
塾、高いですからね…。
そして最後に大学生。
受験費用や一人暮らしをするのであれば、その時の費用は必要になるかもしれません。
ただ、大学になると自分で稼ぐこともできるので、私個人的にはそこまで悲観的にならなくても良いのではと思います。
というのも、大学を出たら社会人です。
社会人は自分でお金を稼がなくてはなりません。
その準備として、大学から、できるなら高校生から「自分のことは自分でする」という習慣をつけさせてあげたほうが、社会に出た時に自分で頑張れます。
いつまでも親に頼るのではなく、「自分で稼ぐ」というのは、させたほうがいいのではないかなと思います。
それが「自立」へと繋がります。
その分、
- 御飯はいつでも食べさせてあげる
- 一人暮らしなら仕送りで大量に食料を送る
などしてあげると、かなり有難みを感じてもらえます(笑)
ここまで聞いて
「子育てにこんなにお金かかるなら、私働きに出なきゃ…」
「この先不安だな…」
と思うこともあります。
しかし、日本は、子育てに関する支援がしっかりと用意されています。
どう支援してもらえるのか、簡単に説明しますね。
子育て支援してくれる国の援助・補助金6選
児童手当
日本は「児童手当」というありがたい制度があります。
支給対象児童 | 1人あたり月額 |
---|---|
0~3歳未満 | 15,000円(一律) |
3歳~小学校修了前 | 10,000円(第3子以降は15,000円) |
中学生 | 10,000円(一律) |
この金額は1ヶ月分の支給金額です。
4カ月に1回、上記の金額×4ヶ月分が登録銀行口座に振り込まれます。
年収が高い人でも、月5,000円はもらえます。
→児童手当
就学援助制度
小学生・中学生対象に学校で必要な教材や給食費を補助してくれます。
ただ条件として住民税非課税世帯となります。
子育て支援パスポート
全国の自治体で実施している事業。
子育てサービスや商品の割引を受けられます。
但し、地域の協賛店のみ。
「子育て支援パスポート 自分の住んでいる地域」で検索してみて下さい。
保育園費無料
保育園は3歳から小学校に上がるまでは無料。
幼稚園は預かり保育のみ、条件付きの無償化
認可外保育施設利用者補助金
な認可外保育施設に通った場合
- 収入
- 子供の人数
に応じて月々数万円を各自治体が補助してくれます。
「認可外保育施設利用者補助金 住んでいる地域」で検索すると出てきます。
学習塾費に関する補助金
東京と大阪のみになりますが、学習塾の費用を負担してくれる制度です。
- 収入制限
- 補助される金額
は各自治体により相違があるので、まずは自分が住んでいる地域の自治体に相談してみるとよいです。
東京の場合「受験生チャレンジ支援貸付事業」という名の貸付となりますが、ちゃんと進学すれば返済は免除。
実質は、補助される形になります。
子育てにすでにお金がかかりすぎて不安になるのも分かります。
しかし、マイナス思考になると全てが楽しくないです。
国からの支援も充実しているので、前向きな気持ちで家族が笑顔で過ごせることを目標にして下さい。
もし、家計が苦しくなったらその時はそのときで、また夫婦で話し合えばいいです。
「お金がない」「お金がない」と言い続けたら、本当にお金、なくなりますよ^^
【子育て×お金】について
うちは、私がひとり親ということもあり、お金のやりくりは正直大変でした。
いつも「お金がない。どうしよう。子供たちを無事成人させてあげれるかな」って思ってました。
でも、、、
- ちゃんとご飯食べれてる
- 笑顔で毎日過ごせてる
- 子供たち、学校いけてる
って、ある時ふと思ったんです。
「あれ?これって幸せなことじゃない?」
そしてもう一つ、気づいたんです。
「私、最後にいつ笑ったかな」
って。
ずっと険しい顔して、仕事して家事して。
子供たちにはすぐ怒って、とにかく完璧にやろうとして。
でも全然できてないくせに、偉そうにして。
いや違う。
子供たち、私が頑張ってるの、全部分かってくれてる。
そっか。
貧乏でも御飯が食べられればいい。
笑顔で家族で助け合えばいい。
そう思えた時から、最低限のことができればいいやと思うようになりました。
三食の御飯、学費や習い事など、そこだけは踏ん張って苦労させないようにしました。
だから、子供たちが成人したら逆に色々と面倒見てもらってます。
子育ては悩むこともたくさんあるけど、家族みんなで食卓を囲んで楽しく食事して、笑って過ごせればいい。
それで思いやりのある人間に育ってくれます。
子育てにお金がかかるのを悲観する前に、今の自分は子供たちの太陽になっているかどうか、今一度確認してみて下さいね^^
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