未来の子供の教育は、プログラミングがメインになるかもしれません。
その理由は、各著名人たちが一斉にプログラミング教育を推薦しているから。
ではなぜプログラミング教育がそこまで推奨されるのか。
実際に、息子が通っているプログラミングスクールでの子供たちの実績を紹介しつつ、小学校・中学校・高校で学ぶ内容と教材、問題点や年齢を紹介します。
また、これからの教育に向けて親が子供にしてあげられることも、個人的見解から掲載しています。
プログラミング教育がもたらす未来
2020年からプログラミング教育が、小学校で始まります。
これからの子供たちは、プログラミングなくして育たない状況になるわけですが、子供のころからプログラミング教育を受けた子供たちが大人になった時、どんな未来が待ち受けているのか、
またどんな未来を作り出すのでしょうか。
前アメリカ大統領のオバマ氏は
「プログラミングスキルを身につけることは、国の未来に貢献すること」
と言いました。
- ゲームを買うのではなく、作ってみよう
- アプリをダウンロードするだけでなく、創ってみよう
- スマホで遊ぶだけでなく、プログラムしてみよう
プログラミングを学習することで、自分たちの手で未来を創ることができる
アップル創始者の亡きスティーブ・ジョブズは
- 国民全員がプログラミングを学習するべき。
- それは「考え方」を学ぶことができるから。
- コンピューターサイエンスは教養である。
大阪大学 教授の栄藤稔(えとうみのる)氏は、2015年NTTドコモ執行役員を務めていた時にこう語っています。
「英語を話すようにコードを書くという技能は必須だ。江戸時代は読み書きそろばんだったが、今は英語とコードの読み書きである。なぜなら、世界はソフトウエアでできているからだ。」
また
学生のうちにコードが書けるようになっておくこと
と呈しています。
英語が話せるようになると、見える世界が変わるのと同じように、コードが書けると見える世界が理解できる。
日本経済新聞より
その他、著名人がプログラミングに関わった年齢や経緯をまとめた動画がこちらです。
多くの人たちが、プログラミングの重要性や楽しさを伝えてくれています。
そして一番最初に紹介したオバマ氏の発言。
子供たちや若者がプログラミングを学習することで、国の未来を創り出すことができる
私も、子供がプログラミングを学習する意味はこれだとずっと感じていました。
プログラミング技術を身につけることで、国が発展するのではないかと。
うちの息子は4歳からプログラミングスクールに通っています。
今8歳になりましたが、まだ通塾中です。
通わせた理由が、
未来を自分の足で生きてほしいから
でした。
いずれ、人工知能に日常生活のほとんどは代行されていきます。
仕事も簡単なものや単純な仕事は、全てAIが行うでしょう。
特別な技術や知識、資格や経験を持っていない人はどんどんAIに仕事を奪われ、その時は映画のように地下暮らしになるのか?
発想力・行動力や自分で問題を解決する力がある人は、どんどん豊かになり、何もない人はどんどん貧困になるのではないか。
ふと、数年前にそう考えました。
では、どうすれば豊かに自律した人生を送ることができるのか。
それがAIを操る側、エンジニアになればひとまず安泰だ、と考えたのです。
安易な考えかもしれませんが、
「息子が自分自身の力で生き抜くには、プログラミング技術が必要。早い段階でプログラミングを習わせよう」
そう決めた私は、必死にプログラミングスクールを探しました。
当時、プログラミングスクールはとても少なく、探すのにも苦労しました。
年中から通えるスクールを探し、通い始めて今で5年目です。
この5年で世の中はがらりと変わりました。
今までは、大人が開発するであろうと思われていたアプリ開発を10代の子供が成しえてしまったり、予想もしないゲームを作る子供が出てきたり。
そしてとうとう「人の役に立つアプリ」を開発した小学6年生が誕生しました。
その子は
- 家族が通う病院をアプリで記録して
- 家族の体調を家族全員で把握できる
という仕組みを作り上げました。
コンテストでも見事優勝しました。
プログラミング教育で身につく能力は
- 創造力
- 想像力
- 発想力
- 集中力
- 忍耐力
- 問題解決力
- 論理的思考
など「非認知能力」と言われる能力です。
これらを子供のうちから身につけておいたおかげで、誰かの役に立つコンピューターシステムを開発できたのです。
他にも優秀な子供が増えています。
素数を解析して開発したゲームや算数ゲームなど、数学と科学が融合したゲームを開発したり、地域の紹介を兼ねたゲームを作ったり、大人が思いつかないようなシステムが続々と誕生しています。
これが、プログラミング教育を受けた結果です。
凄いことに、小学生ですでにこれだけの結果が出ています。
中学生・高校生、そして大学を経て社会に出た時には、今の時代にないものを開発している可能性は高いです。
今でこそ、スマートウォッチや顔・声認識などのAIがどんどん進化していますが、この子供たちが大人になった時、一体どんな世界になっているのか
オバマ氏が提唱した
「プログラミングスキルを身につけることは、国の未来に貢献すること」
これが実現し、国が発展しているのではないでしょうか。
未来はプログラミング教育なくして、進まない。
そうとも言えるのがプログラミング教育だと、個人的には感じています。
小学校のプログラミング教育のねらいは何か
小学校では【プログラミング的思考】を身につけさせるのが目的です。
- プログラミング的思考
- プログラミング
では大きな違いがあります。
本当のプログラミングは、英数字のコードを書いてコンピューターに指示を出します。
プログラミング的思考は、プログラミングに必要な考え方
- 創造・想像力
- 発想力
- 集中力
- 忍耐力
- 問題解決力
- 論理的思考
これらを身につけさせるための授業を行います。
この能力も、いずれプログラミングをするようになったときには必要な能力でもあるので、プログラミングの基礎を叩き込む、というようなイメージでしょうか。
プログラミング的思考を教育する理由は、
- 小学生という年齢
- 小学校でプログラミングをプロ並みに教えられる先生はいない
からかもしれません。
私立の学校であれば、外部からプログラミング講師を呼ぶかもしれません。
しかし、通常の学校であれば、学校内の先生がプログラミングを教えることになります。
個人的見解ですが、教えやすい教材があれば小学生でもコードを書かせたほうが、子供の為にはなると思います。
ただ、プログラミング的思考はプログラミング学習だけでなく、生きていくうえでも非常に重要な要素なので、年齢が若いうちに叩き込んでおくのは必須とも言えます。
プログラミング教育の問題点
教える先生がプログラミングに詳しくないということ。
これはずっと問題視されてきた点でもあります。
但し、ビスケットやスクラッチ程度なら、大丈夫です。
スクラッチでも難しい上級者レベルをやろうと思ったら、知識のない先生では厳しいかも。
後は、一人1台のパソコンが授業の全部の時間使えるといいのですが、学校によっては1クラス数台しかない、なんて学校もあると聞きます。
そうなると、授業の中のたった数分だけしか学習できない可能性もあります。
息子も「そんなにパソコンの数、学校にないよ!」と言っていました。
国は学校で一人1台のパソコンを、と言っていますが、予算的な所もあるでしょうし、どこの学校でもそれが可能という訳ではないと思います。
プログラミングは小学校何年生から習う?
小学校3年生からです。
小学校のプログラミング教育で使われる教材は?
これが各学校によって違うと聞いていますが、文部科学省の発表では、「ビジュアル型プログラミング言語」を使った教材と記載があり
- scratch(スクラッチ)
- Viscuit(ビスケット)
を使うようです。
ちなみにスクラッチとビスケットですが、家でも簡単にできます。
特にスクラッチは、自分で独学で進めてしまう子供が多く、プログラミング学習には適しているのでいいと思います。
息子もビスケットは遊びで、スクラッチは授業でずっと練習していました。
スクラッチは、簡単なものだけでなく、難易度の高いものも作れるので長期で使えます。
プログラミング教育【中学校・高校】はどうなる?
中学校
小学校は2020年にプログラミング教育が始まりますが、中学校では2021年にプログラミング教育が開始されます。
中学校で使うプログラミング教材は、一気にレベルが上がります。
- チャット
- 筆談ボード
などを使いつつ、コンピューターとコンピューターでつなぎ、
- 文字
- 画像
- 音
を認識するプログラムの作成。
教材は何を使う、というのは具体的に示されていませんが、内容もぐっと上がるので、ネット上に出回っている無料で使える教材ではないということです。
高校
高校は2022年に本格的に開始されます。
- 情報社会の問題解決
- コミュニケーションと情報デザイン
- コンピュータとプログラミング
- 情報通信ネットワークとデータの活用・巻末
を学習します。
かなり高度な内容です。
まだ検討中(2020年現在)ですが、大学受験にもプログラミング科目(情報)が追加されることがありそうです。
となると、上記の内容はしっかりと習得する必要性があります。
プログラミング教育に向けて親がしてあげられること
個人的には、今の段階では
- スクールに通う
- 無料ツールで遊び感覚で取り組む(scratch等)
などして、少しでもいいからプログラミングを「親子で一緒に」関わってみること。
子供は飽き性でわがままなので(笑)難しいことや全く理解できないことには、全く興味を示しません。
ゲーム感覚で学べることなどを選んで、とにかくチャレンジしてみること。
そこから少しでも興味がわいたら、近くのスクールに体験に行ってみたり、イベントに参加してみたり。
何でもいいので、子供がプログラミングに触れ合う機会を与えてあげるといいかなと思います。
私は、自分がプログラミングできないので、最初から教室に通いました。
また、私は我が子に教えるとなると、なぜだかイライラしてしまうので(笑)先生に教えてもらったほうがいいとの判断もありました。
そのおかげか、とにもかくにも「楽しい♪ 楽しい♪」の連続で、結局プログラミングを習いだして5年目です。
親が詳しいのであれば、教えてあげるのもひとつの方法だと思います。
プログラミングを学習することで、子供自身も自立が早まる傾向にあると個人的にも感じています。
まとめ
プログラミング教育は、この先完全必須となるので、もはや目を背けることはできません。
小学校の間に自分でプログラムして物が動く、という経験をさせてあげると感動して自ら取り組みやすくなる子供もたくさんいます。
この環境は親が作ってあげないと関われないことでもあるので、パソコンがないのであればタブレットやスマホを使いつつ、簡単なものから初めてあげるといいかと思います。
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