セミを食べる習慣が日本にはあまりありませんが、実は豊富なたんぱく源である蝉。
そんなセミには、タンパク質以外の栄養はあるのか
また、食べると効果のある効用はなんなのか調べてみました。
蝉の食べ方や味、歴史までざっくり紹介!
セミは食べる高タンパク源
古代ギリシャ古代ローマの時代から食べられていたとされるセミ。
基本的に昆虫は、
- 乾燥するとタンパク質が50%以上を占めていること
- 体内に共生している微生物や植物の資質を使ってコレステロールを確保しているため、コレステロール値が低いこと
で、高たんぱく低脂肪の食料と言われています。
更に植物からビタミン・ミネラルを摂取できるため、常に豊富な栄養を蓄えておけます。
昆虫食の中では食べやすいと言われているセミは、中国でも栄養食品として大人気。
そのため、中国の市場ではセミが大人気で健康食品としてバカ売れしているとか。
元々、樹液を吸うセミは、木を弱らせてしまうということで、果樹園の中国の農民たちはとても迷惑だった。
そこで、セミが羽化するために地上に出てくるのを待ち構え、市場で売るようになったのだとか。
高たんぱく質でビタミン豊富なセミは、健康食品として市場では大人気なのだそう。
また、昆虫食を食すなら何がいいかというランキングでも、セミは第5位。
まぁそこまで大人気、という訳ではないけど(笑)
でも上位ランキングしたということで、一見落着。
セミは幼虫の方が栄養が高い?
虫は基本的にタンパク質が多いですが、その中でも最もタンパク質の多いベスト5の虫がいます。
100gあたりのたんぱく質の量
1位 マダガスカルゴキブリ27g
2位 イナゴ25g
3位 セミの幼虫23g
4位 コオロギ21g
5位 カミキリムシの幼虫20g
ゴキブリが1位…?
そういえば、中国にはゴキブリの養殖工場があって、その中でゴキブリを繁殖されているとか。
ゴキブリには人間の体に良い成分(確かお腹に関する効能だった気がする)が含まれているため、そのゴキブリたちを粉末状にして薬に混ぜ込まれているという話を数年前に聞いたことがあります。
蝉よりタンパク質が豊富なゴキブリ、恐るべし。
あ、今はセミの特集をしているのに、ついついゴキブリのことばかり話してしまった。
それだけ衝撃的な事実だった、ということです(笑)
にしても、セミがランクインしたと言っても「幼虫」の方でしたね。
成虫よりも幼虫の方が栄養満点という訳ですが、、、幼虫の方が食べにくいわい(´-ω-`)
セミの栄養と効果効能
- タンパク質
- ビタミン
- ミネラル
- アミノ酸
これらを豊富に含んでいます。
例えば、これらの栄養を牛肉で摂取しようと思うと、牛一頭分のあの大きな体全てを食べきらないと豊富な栄養は摂取できません。
昆虫は小さな体に上記の栄養をぎゅっと閉じ込めているので、量を少なくても大量の栄養を摂取することが可能。
そのため、
3kgのビーフステーキを食べるよりも、3kgのバッタを食べる方が摂取できる栄養価が高い
とまで言われています。
これは肉だけでなく、魚にも匹敵する栄養の豊富さ。
栄養は、100gあたりで換算すると、肉・魚よりも高く、植物から栄養を取っているセミはアミノ酸も豊富に含まれています。
これらの栄養から、セミの効果・効能は更に凄いものがありました。
それがセミの抜け殻。
セミの抜け殻は漢方薬
※セミが苦手という人のために、画像は最小の大きさにしてあります。
スジアカクマゼミというセミの抜け殻は鎮痛や消炎など効能があり、漢方薬として使われています。
日本ではアブラゼミの抜け殻も採集されます。
セミの抜け殻を蝉退(ぜんたい)と言います。
蝉の抜け殻の効能は
- アレルギー
- 解熱
- けいれん止め
- 風邪
- 蕁麻疹(じんましん)
に有効だと言われています。
その辺に落ちているセミの抜け殻は、一気にぐしゃっと踏まないように心得ておこう。
セミの味は海老!?
セミは揚げ物や炒め物の食べ方があります。
その中でもセミの成虫は主に唐揚げが多いです。
カラッと揚げたセミは、まるで川海老の唐揚げそのもの。
食感はエビ、味はエビより肉厚。
セミは川海老より身もしっかり入っているので食べ応えもあるとの声もあります。
そう言われてみると見た目はエビとセミ、かなり似ていますよね。
ざっくりまとめると二つとも同じ甲殻類なのでは?
となると甲殻類アレルギーの人はセミを食べると危険かも。
セミの幼虫は、身がクリーミー。
まるでピーナッツクリームのようだと言う人もいる。
脂肪分も適度にあるので、こってり感まし。
但し、虫臭さを感じるのは幼虫。
成虫は大抵揚げてしまうため、虫臭さは消えてしまう。
- 成虫:ナッツのような風味
- 幼虫:ピーナッツクリーム
更に、セミには一番おいしい食べごろのセミが存在する。
それが、羽化した瞬間の白いセミ。
※こちらもセミが苦手な人のために画像は最小限にしてあります。
体がまだ柔らかい状態のセミ。
それを炒めると、成虫と幼虫の美味しい部分だけを足した贅沢セミが頂けると言う。
味は、幼虫の濃厚クリーミーと炒めてるので、サクサクふわふわ。
これを食べると病みつきになる人が多く、この味を求めて夏は夜の公園へ。
成虫は体が硬いので、揚げても食感がかなり感じられるが、羽化してすぐのセミは、硬い殻に悩まされることもなく、サクサクふわふわでタイでは人気商品なのだとか。
スナックと言ってもタイの屋台で売られてるセミの素揚げですね!笑
幼虫の唐揚げパターンもありましたよ( – ̀ω -́ )✧
現地の方々はおやつとして食べるそうです— Sketter(スケッター)まほろ (@sketterstaff) August 6, 2020
また、セミの燻製も美味。
合わせる調味料は、抹茶塩やタルタルソース。
セミに塩気があるので、一度食べると病みつきになるらしく、夏が待ち遠しいセミファン(違う意味での)も多いのだとか。
セミは、、、調理法にまだまだ奥がありそうだ。
セミの種類
- 全国:アブラゼミ
- 西日本:クマゼミ
- 東日本:ミンミンゼミ
- 北日本:ミンミンゼミ
ミンミンゼミの特徴は暑さに弱い。
そのため、西日本にはあまりいない。
セミはどこで食べれる?
クロコダイルが食べられるということで有名な「なんば赤狼」
大阪にあるなんばせきろうでは、基本的にはジビエ料理をメインにしており、その中で昆虫食も取り扱っているのだとか。
ここでタイミングが合えば、セミの幼虫を食すことができます。
季節的には夏がいいかな?
こちらの記事から参考にしました。
埼玉では中国人がセミの幼虫をむさぼりつくしている
埼玉の中国人が多数住む団地で、セミの幼虫を掘って捕まえ食べるので、セミの幼虫を捕るな!という貼り紙があります。 pic.twitter.com/Vw9FAvV29x
— モモパンダ (@momopandapetit) August 3, 2020
東京都杉並区でも同じようなことになっている模様。
昔、探偵ナイトスクープで中国人女性がセミを食べたいから捕獲したい、みたいな依頼があったような…
そのとき初めてセミ食べる😰のを知った覚え… https://t.co/AijA4qV8nX— うゆ (@uyuzo) August 6, 2020
セミって、大人気なんですね(;’∀’)
昆虫食について、こちらで詳しくまとめています!
まとめ
今現在夏真っ盛りで、セミがそこら中に飛んで泣いています。
抜け殻も1日何個見るか分かりません。
それを見ると、、、どうしても食べる気になれないのは、私だけでしょうか。。。
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