はるか昔。
氷河が北から南に広がり、生き物の生態を脅かす気候に陥った時、どうやって人類は生き延びたのでしょうか。
絶滅したネアンデルタール人と栄えたホモサピエンスの違いとは。
知恵と体格など、氷河期を生き抜いた人類の方法を紹介します。
氷河期で生き延びた人類
2030年に訪れると言われている氷河期。
もし本当に氷河期になってしまったら、人間は生きられないでしょう。
全ての大陸が氷で覆われ、食べるものはなくなります。
飢えと寒さで生きていけないだけでなく、わずかな食べ物を求めて戦争が起こるとも言われています。
自然だけでなく、人間同士の争いで人間が生き残るのはほぼ不可能とまで推測されています。
しかし、過去には氷河期を生き延びた私たち人間の祖先がいました。
- どうやって生き延びたのか
- どうやって氷河期を乗り越えたのか
これの答えがホモサピエンスにあります。
人類の大祖先『ホモサピエンス』は、氷河期を生き抜いた人間たちです。
氷河期に唯一生き残った人類、ホモサピエンスが私たちの先祖になったのは「針」を開発したから。
氷河期だった時代には、ヒートテックなどの防寒衣服はありません。
唯一体を温めるのが、動物の毛皮だったそうです。
しかし、動物の毛皮を羽織るだけでは、隙間風が入ってきます。
一瞬で凍る世界で隙間から入る氷の風は、凍傷を招くでしょう。
それを防ぐために、ホモサピエンスは骨を削って針のような尖ったものを作り、石器で糸を通す穴を開けました。
しかし、昔に糸などありません。
そのため昔は、動物の腱を使って糸代わりにしていました。
その糸と針を使い、動物の毛皮を縫い合わせ、今でいう防寒服を完成。
かなり重たかったであろうその防寒服があったからこそ、外で狩りが出来、氷河期を生き残ることができたのだそうです。
同じくネアンデルタール人も衣服をまとっていたようですが、精巧さはホモサピエンスの方が上。
ネアンデルタール人は、ヨーロッパを支配していましたが絶滅しました。
防寒服をまとい、マンモスや大型哺乳類を狩猟して食料を確保。
あらゆる動物を殺し、生き延びました。
さらにホモサピエンスが生き延び、そして進化した理由が大陸横断を成し遂げたから。
氷河期の時代の海面は今よりも120mも低かったそうです。
そのため、アジアとアメリカを横断できたとのこと。
ここをホモサピエンスは通り、北アメリカまで行き、領土を広げました。
北海道とユーラシア大陸も歩いて横断できたので、縄文人が発展しました。
その後、氷河期が終わると土器を作り、ドングリを食べて更に発展。
のこぎりなどの工具も開発し、人間は進化したのです。
また、
- 天幕を張ったシェルターに住む
- 洞窟で暮らす
などして、氷河時代を生き抜いたようです。
「絶滅の人類史」という本では
- 時代に合った体格
- 知能
が氷河期を生き延びるポイントだと説きます。
ということは、今から体質改善をしておくといいのかもしれない。
氷河期の周期を狂わしたのも人類だった
学者たちは、氷河期はある決まった期間のサイクルで訪れると推測している人が多くいました。
その原因は
- 地球軌道の変化
- 大陸移動
- 太陽の活動低下
など自然要因からです。
これらを観測している学者たちが、氷河期のサイクルを推測。
氷河期は決められた周期でやってくるものだ、と言われていました。
氷河期がくる原因8選がこちらで詳しく解説しています↓
しかし、それを覆す要因が一つ現れました。
それが『地球温暖化』です。
温暖化によって、氷河期のサイクルはずれにずれ、本来ならすでに氷河期に入っていてもおかしくない周期なのに、いつまでも間氷期という温かい時代を保てているのです。
この地球温暖化は、90%人間の仕業です。
社会の歴史で習った産業革命を覚えていますでしょうか。
18~19世紀ぐらいの間に
- 蒸気機関車
- 蒸気船
など、上記間の開発が目覚ましく進歩した時代です。
工場がどんどん増加し、鉄道だけでなく、農業も進化しました。
発端はイギリスですが、その後世界各国に産業革命の影響を与え、
- 電気・石油などの重化学工業
- 原子力エネルギー
などが発展しました。
これが、氷河期のサイクルを狂わせた一番の要因だと言われています。
その要因は、石油や原子力などのエネルギーから発する温室効果ガス。
温室効果ガスには
- 二酸化炭素
- メタン
- フロンガス
- 一酸化二窒素
が含まれており、これらが大気中にこもってしまい、地球全体を温めます。
その温める量が現代では尋常ではないんです。
どんどんビルが建ち、エアコンや電気・ガスを使う人が増えました。
どんどんどんどん温室効果ガスを発生し、その蓄積が年々貯まり続け、今地球は熱いガスの層で覆われている感じです。
これが氷河期を遅らせている原因なのだとか。
本来ならば、すでに氷河期に入っていてもおかしくない周期なのにも関わらず、2020年の現代でも真夏は猛暑が続き、熱中症で倒れる人も続出。
自然の気候を人類が操作できていると喜ぶ人もいますが、実は危ない地球温暖化。
温暖化が進むと
- 干ばつ
- 海面上昇
- 健康被害
などのデメリットが出てきます。
- 暑すぎて食べ物が育たない
- 海面が上昇して、海に面している地域は沈む
- 二酸化炭素の放出で頭痛や倦怠感に悩まされる
などなど、温暖化自体にも問題ありなんです。
地球温暖化と氷河期について、こちらで比較検証しています↓
氷河期になると人類全体が全滅してしまうのに対して、温暖化は対策さえとれば人間が快適に過ごせます。
そこで今、温暖化対策を世界各国で行っています。
ここに期待しつつ、私達個人個人でもできるエコ活動も意識すると良いと思います。
産業革命が起こってからは、人間が温室効果ガスを発生している原因となっていますが、それ以前の時代でも温かい時期はありました。
それは、自然から二酸化炭素が排出されていたため。
- 火山噴火
- 森林伐採
など、火が自然に出たりすることで、大気中に二酸化炭素が出ていました。
特に昔は火山が多かったです。
火山は危ないものでもありますが、実は氷河期にならないようにしてくれてもいます。
また、農耕を始めるために森林伐採することで発生。
森林伐採は人間の手によって施されていたことですが、昔はほぼ農業で生計を立てていたので、わざとではない行動が温暖化を守ってくれていました。
次に氷河期が来るのはいつ?
私達祖先が生き延びた氷河期。
次にやってくるのは2030年だと言われています。
がしかし、これにはかなり多くの説があり、次にくるのは5万年後という人もいます。
また、5万年後にやってきたとしても、その時代は私達が想像もつかないほど進化しているので、地球の気候そのものを操作しているか、宇宙に行っているという意見も。
もはや予測のつかない氷河期の周期。
2021年から気温が下がり続けるそうですが、果たして結果は?
まとめ
ホモサピエンスが頑張ってくれたおかげで、今の私達がいます。
私たちも孫たちのために、生き残る術を伝えていきたいものです。
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