いずれ、9階建てのビルほどの雪に覆われる日が来ると言われている氷河期。
それが2030年にやってくると聞いて、果たして本当なのだろうかと検証しました。
そもそも氷河期とはどんな時代のことなのか。
氷河期がやってくると、人間はどうなるのか。
いつやってきて周期は?原因は?
などを踏まえつつ、対策もお伝えします。
氷河期とは?
氷河期とは、大陸が氷河に覆われる時代のこと。
その面積は広く、大陸と変わらないほどの範囲となります。
また、気温が下がったままで海だけでなく、川まで凍るため生活に支障が出ます。
雪が降り積もり、人は防寒服なしでは生活できません。
国や地域によりますが、寒い場所だとマイナス60度になることも。
氷河期の短期サイクルは4万~10万年だと言われています。
今でも
- 北極
- 南極
は氷に包まれているため、氷河時代であると言われています。
氷河期の正式な名称は「氷期」
氷河時代の中でも温かい時代のことを「間氷期(かんぴょうき)」と言います。
更に分けると
- 氷河時代の中でも比較的氷が少ない時期を「亜間氷期 」
- 氷河期とまでは言えないが、比較的氷が多い時期を「亜氷期」
氷河期 | 氷期 |
---|---|
氷河期の中でも温かい時期 | 間氷期 |
氷河期の中でも氷が少ない時期 | 亜間氷期 |
氷河期の中でも氷が多い時期 | 亜氷期 |
ちなみに昔の間氷期の温かい時代はいつだったのか、というと
中世代と言われる「恐竜がいた時代」に当たります。
恐竜だけでなく、様々な生き物が誕生し、花や木などの植物も出てきた時代です。
それらの時代は
- 三畳紀
- ジュラ紀
- 白亜紀
と呼ばれます。
氷河期が来ると、世界はどうなるのか。
もう少し詳しく解説します。
氷河期が来ると世界はどうなるか
氷河期が来ると生活がしづらくなるだけでなく、過去には
- 食料不足で飢饉
- 厳しい寒波で死者続出
との報告があります。
寒いので畑の野菜が育たない。
不作が続き、昔は餓死する人もいたかもしれない。
過去に氷期が来ていたのは1645~1715年。
欧米では、この時期に魔女裁判が行われています。
同じく欧米で1665年に、ペストが流行。
- イギリスのテムズ川が完全凍結
- アメリカのニューヨーク湾が凍結
- アイスランドは海氷に閉ざされた
などの事件も起こり、日本では
- 寛永の大飢饉(1642~1643年)
- 延宝の飢饉(1674~1675年)
- 天和の飢饉(1682~1683年)
- 元禄の飢饉(1691~1695年)
が起きています。
この時代
- 貿易
- 漁業
に大きな影響を与え、
- 飢餓
- 死亡
が多く増えて、人口が半分になったとも言われています。
でもそれは昔の話。
社会情勢が不安定になる氷河期に突入すると、この豊かな現代でも飢饉が起こるのか。
はい。
起こると言われています。
食料不足は必須。
動物や虫も、エサを求めて人間社会に踏み込んできます。
病原菌を人間に移してしまう可能性もあるし、川や湖はいたるところで凍ってしまうので、水不足が問題になる。
元NASA上級研究員の桜井邦朋博士は
世界の穀倉地帯や漁場が変動する影響で、世界人口80億人のうち、約20億人が飢餓と病気で死亡する危険性があります。とくに日本のように食料自給率が低い国はその影響を強く受け、国家存立さえ危うくなるかもしれません。
と言い、食糧を巡る戦争、紛争も多発するでしょうと説いています。
理化学研究所・戎崎俊一主任研究員は
本格化すれば北海道まで氷河が押し寄せ、アメリカは五大湖まで氷に覆われる。欧州も壊滅的です。穀倉地帯の大部分で収穫が不可能になり、食糧危機は必至
と説きます。
広島大学大学院生物圏科学研究科の長沼毅教授は
温暖化対策ではなく、来る氷期に備えた省エネ社会を作ることこそ急務
と言います。
氷河期が来ると、かなり深刻な状況になりそう。
氷河期はいつ?そのサイクル・周期は?
2030年に氷河期に入ると言われています。
実はすでに氷河期に入っていてもおかしくない周期ではあるものの、温室効果ガスで人為的に温暖な気候が継続しているという説が多くあります。
いつから始まるのかは、2021年から徐々にという声が多い。
過去に氷河期があったのは、先ほどの魔女裁判が行われていた1645~1715年。
この時期は「マウンダー極小期」または「ミニ氷河期」と呼ばれていたそうです。
今は2020年なので、かれこれ375年前から70年間も氷河期が君臨していたことになります。
ラディアントいう、地球環境について研究していたヴァージニア大学教授は、
「過去の間氷期の期間は1万年強。
温かい期間のピークが来ると、緩やかに寒冷化するのが自然の摂理」
だと言います。
しかし、大気中にメタンや二酸化炭素が増加したことで、温暖化が継続し続けていると仮設を立てる。
但し、人為的な温暖化は200~300年しか続かない。
今後ゆっくりと寒冷化が始まり、1000年後には新しい氷河期の入り口に入るのではないか、と推測しています。
この発表がなされたのが2012年なので、そこから計算しても3012年に氷河期到来ということになります。
ミランコヴィッチというセルビアの天文学者は、地球の軌道と気温の変化を30年間計算し続けた学者。
北半球に万年雪や氷が増加し続けると、氷期に入ると推測。
北半球の夏の時期に、日射量が少なくなることも要因に入る。
前回、間氷期が起きたのは11万6000年前。
その当時は、北半球が急激に寒冷化を起こしたのだと言います。
しかし、2012年の発表では
「今後少なくとも3万年は、北半球が急激に寒冷化することは起きない」
と推測。
今後、1万2千年はあたたかい間氷期が続くのだという。
ということは、14012年に氷河期が来るということになる。
また、メタンの増加で温暖化が継続するとも言います。
但し、自然に発生すると言えども、廃棄物から発生するメタンガスをエネルギー源として活用するためのバイオマス発電などは、人間が手を加えたもの。
それらを燃やしたりする際に発生するのもメタンガス。
これらを総合すると、
- 自然
- 人為的活用
で温暖化が続いている、と言えます。
南半球では、メタンガスの発生は自然要因の増加であるとミランコヴィッチは予測。
山崎俊嗣さんという地磁気や海洋地質、地球物理学を研究している東京大学教授は、
氷期と間氷期のサイクルは10万年
と言います。
しかし、78万年前は4万年周期だったのだとか。
国立環境研究所の地球環境研究センター副センター長江守正多さんは
次に氷期が始まりうるタイミングが訪れるのは、およそ5万年後
と言います。
アラスカにいるイヌイットという先住民が言うには
氷河期の周期は5万年。この先氷河期が来るのは数万年後。
10万年周期で温かい時代がきて、そのまま1万年続く。
そしてまた氷河期が訪れ10万年後に温かい時代がやってくる
と言う人も。
人為的要因がなければ、今から8000年以上前にすでに地球は寒冷化が始まっていたのだそうです。
周期は確実にずれていますね。
周期がずれている要因が、かねてから問題視されている「地球温暖化」のおかげだったとは。
このままいくと、5万年後だろうが10万年後だろうが、氷河期は永遠に来ない
と、ドイツのポツダム気候影響研究所のGanopolski博士らは説く。
氷河期になる見定めポイント
北極の氷床が溶けずに発達していれば、氷河期になる可能性は高い。
そこまで広く氷河がなければ、当分温かい時代が続く。
氷河期になると海面が下がります。
逆を言うと、温暖化が進むと海面が上がります。
氷河期が来る原因5つ
氷河期の原因は
- 二酸化炭素(CO2)濃度の減少
- 地球の軌道の変化
- 大陸の配置
- 火山噴火
- 海流変動
二酸化炭素(CO2)濃度の減少
CO2による温暖化は、二酸化炭素が多く輩出されていることで、温暖化が進んでいます。
そのため、二酸化炭素が多く輩出されているうちは氷河期にならないという説が多々あります。
二酸化炭素は
- 石炭
- 石油
- 天然ガス
を燃焼させると発生するガス。
東京など都心では、ビルが多すぎてエアコンから出るガスで夏は熱帯雨林状態。
ガスがうまく空気中に流れず、ビルとビルの狭い間だけでなく、東京全体を熱帯にしています。
しかし、二酸化炭素が減少すると現代の暑さほどにはならず、自然と氷期に入っていくのだそう。
その境界線は、遥か昔の工業が盛んになる前。
工業が盛んになったことで二酸化炭素が多く輩出されるようになり、人為的に温暖化が始まりました。
今、エアコンや車から排出されるガスが問題となり、エコ活動も始まっています。
人間の体に害を及ぼすガスなので減少することが望ましいですが、減少すると氷期が始まります。
複雑です。
地球の軌道の変化
先ほども登場したミランコビッチが説いた『ミランコビッチ・サイクル』は、
- 太陽からの距離の変化(軌道離心率)
- 地軸の歳差運動
- 地軸の傾き(軌道傾斜角)
の変化を複合して、地球が受ける日射量で氷河期になるかどうかを推測するもの。
地球の軌道が変化したとき、北半球に当たる日光が夏に低下。
すると、氷床は溶けずにそのまま何千年もかけて氷河が発達し、それが1~2万年続き、氷河期へと突入します。
大陸の配置
地球の赤道と両極を結ぶ位置の中で
- 暖流を止める・減少させる
という位置に大陸があると氷床が形成されると言われています。
その位置にあるのが
- 北極
- 南極
そのため、いまだに現代は氷河期だ、と説く学者がいます。
また、ヒマラヤ山脈の山々が地球の雨量を増加させているため、大気中の二酸化炭素を洗い流してしまい、氷河を招くと地質学者は説きます。
火山噴火
昔は火山が頻繁に起きていました。
火山が噴火すると、大気中に二酸化炭素が増えます。
気温も上がります。
しかし、火山が活発的に活動しないと大気中に二酸化炭素が増えません。
これも氷期が始まる要因だったそうですが、、、
今は他から二酸化炭素が輩出されているので、火山が原因だとは考えにくいですね。
海流変動
海流には
- 気候を冷やす
- 加熱する
能力があります。
そのため、海流が変動することで氷期を招くことにもなりかねないのだとか。
300万年前には、パナマ海峡が閉塞。
それにより、海流の変動が起こり北アメリカを覆う氷河時代が到来したと言われています。
更に詳しい氷河期になる原因はこちらから↓
氷河期の気温は何度?
氷河期の気温が何度だったかの詳細は不明ですが、今よりも7~8度寒かったと言われています。
- 夏:32度→25度
- 冬:5度→マイナス2度
という具合でしょうか。
9月の終わり頃には雪が降り始め、4月ぐらいまで雪が残る感じだったようです。
しかし、冬の夜は気温は摂氏マイナス60度を下回ったというところもあります。
氷期になると、1年の気温は平均して5~10度下がるとのこと。
夏に関しては年々気温が上がっているのと、地域によっても気温が違うので何とも言えませんが、とにかく「日々凍るように寒い」ということになります。
氷河期は地球温暖化によって消滅するのか
2030年に氷河期が来ると言われています。
しかし、多くの学者や氷河期について言及する人たちは
大気中の二酸化炭素濃度が高いと、北半球の雪氷面積が増えないので氷期にはならない
と言います。
先ほどから何度も記載している「二酸化炭素」さえ大量に放出されていれば、氷河期には入らない、ということです。
ここまでくると、人間が地球の気候を左右できるということにもなりますが、この二酸化炭素を巡っては
二酸化炭素の増加がもたらす温暖化の方が深刻
という教授と
寒冷化になるほうが深刻
という2つの意見に分かれています。
どちらが正しいのかは分かりませんが、このまま二酸化炭素の排出が多ければ、2030年も安泰ということになります。
但し、車やエアコンから出る二酸化炭素は人間の体に害を及ぼすと言われており、
- 思考力・集中力が減少
- 倦怠感
- 眠気
- 湿気
などの症状が出ます。
車やエアコンだけでなく
- ガスレンジ
- 直接熱風放出型ファンヒーター
- ストーブ
も二酸化炭素を排出します。
こちらで地球温暖化と氷河期について更に詳しく解説しています↓
2030年には
- 氷河期で震えるか
- 体調を崩して震えるか
もしくは、両方克服できるのか。
人間は生き残れる?
過去の話にはなりますが、氷河時代
- 土が凍り、作物が育たない
- 海面は150m低下
- 水は氷に
- 熱帯雨林は乾燥草原に
- 北アメリカは氷の下に
となり、食べるものがなくなり死者が続出。
寒さが原因で亡くなる人も大勢いました。
また、氷河期になると人間は生きていけないとまで言われています。
そんな氷の世界で生き延びた人類もいます。
それが『ホモサピエンス』
社会の歴史で習いましたよね。
生き残った方法は『知恵』です。
動物の毛皮で身を守り、それらを縫い合わせる【針と糸】を開発。
服だけでなく、履物や帽子などで身を守り、狩猟で食べ物を確保。
次々と領土を拡大し、今に至ります。
もし、今後氷河期になったら今の人類では
食料の奪い合いが始まり、殺し合いになるかもと言う人もいます。
飢えや寒さ、戦いで失う命が多く人口減少は免れない。
この辺もクリアしないと生き残れないかも。
赤道に近い地域は温かい気候を保てるため、生き残れる可能性も多いだろうと予測。
但し、そこでの生き残りはサバイバルになる可能性大。
生き残れるのは、知恵とアイデアが必要なのかもしれません。
マンモス出る?
・・・出ないと思う。
ちなみにマンモスが全滅したのは、氷河期が終わったからという理由ではなく、人間に狩猟されつくしてしまったからという説が一番有力なのだそう。
人間は生き残るために、マンモスを食べて発展していったのかも。
一番残酷なのは、人間なのかもしれません。
氷河期が襲う世界情勢
食料不足が一番の深刻な問題になるのではないでしょうか。
そのために国連では、未来の食料として繁殖が容易な昆虫に目をつけています。
昆虫食は栄養も多く、人間の体に必要なたんぱく源のため、今盛んに取り組む業者が増えています。
就職難も世界中で起こるはずなので、この辺の対策ができていない国はあぶないかもしれません。
氷河期対策は何をすればいいのか
一個人ができることは、中々難しいのかなと感じます。
海流の流れだったり、大陸の位置は人間がどうこうできるものでもなく、火山もできれば噴火してほしくないと、火山付近に住んでいる住民は願っています。
では、唯一温暖化を保つ二酸化炭素を排出し続ける?
それはそれで問題にもなっていること。
となると、自然の摂理を受け入れて『防寒対策』をしようという声が多く上がっています。
江戸時代では寒い時期を
- 火鉢
- こたつ
- 湯たんぽ
で温めていたと言います。
結局、自分の身は自分で守るとの言い伝えより、寒さ対策をしっかりしていくしか方法はありません。
そこで出来る対策を自分なりにまとめてみました。
- 防寒着を用意しておく
- 住んでいる家の防寒対策を施す
- 普段から代謝のよい体質にしておく
- 寒いと出てくる大量のウイルスにもやられないようにマスクの用意
とにもかくにも防寒着は必要。
今ならユニクロで極厚ヒートテックも多々あるので、今のうちからコツコツ備えておきましょう。
また、一軒家だと隙間風がはいってきたりします(うちの実家だけかな笑)
古い家だとその辺の対策もしつつ、湿気を防ぐ材も導入するとよいです。
そして、寒い季節にすぐ手足が冷えてしまう体質ではなく、いつでもポカポカする体質にするために、運動やストレッチなど欠かさず行うことも大事。
食事も体が温まりやすい、代謝がよくなる食事を普段から食べておくと、免疫力アップにもつながります。
また、冬はインフルエンザなどのウイルスが流行り風邪をひきやすくなります。
ウイルス対策として、マスクも多めに家に準備できてるといいですね。
まとめ
ビジネスで氷河時代と呼ばれることがあるのは、氷河期という寒い・冷たいイメージから、景気や就職率が悪い時期をさします。
本当の氷河期になると、どちらにしても就職難は出てきそう。
但し、学者たちが口を揃えていう「氷河期はやってこない」という言葉も気になります。
でもその理由が二酸化炭素濃度が高いこと、というのも心にひっかりつつ…。
どうなるのか、2030年。
人間が温暖化ガスを大量に放出しているので、氷河期に移行して行かないと思っていますが、
まずは来年、2021年から気温が下がるだろうと言われているのでそこを要チェックです。
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