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食べやすい昆虫ランキング1~10位!味と食感・特徴は?

コンチュウショク 昆虫食

内山昭一さんという「食べられる虫ハンドブック」の著書でもある昆虫料理研究家が、【うまい昆虫ベスト10】を選びました。

さてさて1~10位までにランキングした虫は???

味と食感、虫の特徴を詳しくまとめました。

どうぞご覧ください。

※一切画像は乗せていません。

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食べやすい昆虫ランキング1~10位

1位 カミキリムシの幼虫

カミキリムシという触覚に点々の模様がある甲殻類の昆虫。

私も小さい頃、田舎でよく見かけましたが、実はカブトムシやクワガタに並び人気のある虫。

 

そのカミキリムシの幼虫が

  • 皮はパリパリ
  • 中身はトロリ
  • 濃厚・クリーミー
  • 甘い
  • バターの食感
  • マグロのトロ
  • ナッツ風味

だと言う。

 

昆虫記で有名なファーブル。

もちろん、昆虫の研究だけでなく、昆虫を食べていただろうファーブルも、カミキリムシの幼虫は美味と高評価を下したほど。

 

実は農作物に被害を与えているカミキリムシの幼虫。

特に栗の木の幹の中でクリが衰弱するまで食べつくしてしまうのだとか。

 

農家さんを困らせているカミキリムシの幼虫は、食べる昆虫としては別格の高級珍味。

昆虫の中で一番おいしい、というレベルではない。

普通の食材として美味なのだ。

 

昆虫に多い「ナッツの風味」は、基本的に木を食べる虫に多いのだとか。

そしてカミキリムシの幼虫の中でも、「シロスジカミキリ」は特に王様。

クリの木に生息するシロスジカミキリは、栗を食べているからか絶品極まりないのだそう。

 

但し、入手するには意外と困難。

誰でも手に入らない希少性と、間違いない旨味とが組み合わさり、昆虫食の中で堂々の第一位を誇る。

 

2位 オオスズメバチ(前蛹)

アメリカや中国でミツバチを全滅させて、養蜂業者を困らせているオオスズメバチ。

毒性も攻撃性も強く、刺されると尋常ではない痛さで、まるで太い熱した針を刺されたかのような激痛が走り、腎不全や最悪死に至る。

 

殺人バチとも呼ばれるオオスズメバチは、サナギになる前の幼虫がまるでフグの白子なのだとか。

甘みと旨味が凄く、鶏肉や豆腐に似た風味でポン酢で食べる。

 

それだけでなく、瓶に保存して炒め物にしたり、御飯と一緒に炊く。

これをへぼ飯と言う。

 

田舎では当たり前のように食されているオオスズメバチの幼虫。

更に成虫には、精がつく効果効能がある。

 

丸ごと揚げ物にしてカリカリにして食べると、体がポカポカ温まる。

そのため、「精がつく食材」として皆進んで食べるのだとか。

 

岐阜県では『くしはらへぼ祭り』まである。

長野県では過去にハチ入りせんべいを販売していたり、東京ではスズメバチを取り入れたレストランが多数ある。

 

スズメバチの子甘露煮やスズメバチのお酒。

人間に危険を及ぼすオオスズメバチだけど、その中身は人間に優しいのかもしれない。

 

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3位 クロスズメバチ(幼虫・蛹)

またしても出ました、スズメバチ。

どれだけ味がうますぎるんだ、と思いますが、このクロスズメバチの幼虫は、いわゆる『ハチの子』と言われる伝統料理に使われています。

 

クロスズメバチは先ほどのオオスズメバチと違い、毒性も攻撃性も少ない。

 

日本ではクロスズメバチの養殖もおこなわれ、幼虫やさなぎは食用として食されている。
それが有名な蜂の子。

甘辛く煮て食べるのがメジャーですが、普通に食べても旨味の強い幼虫。

 

長野県や岐阜県などの山間部を中心に食べられているタンパク源。

昔から希少価値は高く、現代では高級珍味として缶詰などで販売されています。

 

4位 セミ(幼虫)

蝉の幼虫は他記事でも書きましたが、これも絶品と大評判。

成虫はから揚げにして食べるのが主流ですが、実は成虫よりも幼虫の方が栄養も味も抜群に飛びぬけているのだとか。

  • 幼虫はクリーミーで濃厚
  • 成虫は川エビのから揚げ味

更に羽化してすぐのセミは絶品!

 

蝉の幼虫に関してはこちらで詳しく説明しています。

 

5位 モンクロシャチホコ(幼虫)

モンクロシャチホコは、しだれ桜に発生する毛虫のような昆虫。

但し、モンクロシャチホコは毛虫ではなく蛾。

 

この毛虫のような虫が、なんと桜餅のような桜の香りがする旨味の濃い美味食なのだとか。

桜だけでなく、梨や梅、リンゴ、サンザシなど果物系の木につく害虫だと、虫嫌いには思われているが、食べてみるとビックリ。

香りもビックリの虫なのです。

 

見た目がどうも受け入れがたいので、形を見ずに食べると桜風味の食材で感動をまき散らすに違いない。

 

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6位 タイワンタガメ(成虫)

タガメは今大人気。

その理由が「香り」

 

調味料にもふんだんに使われているタガメ。

その中でも絶滅が心配されているタイワンタガメ。

 

日本では沖縄与那国島でしか記録されておらず、かなり希少価値の高いこの虫の味は、香りが芳醇な虫。

  • 料理の香りづけ
  • 塩ゆで
  • 佃煮

で食べられることが多く、特にオスの放つ香りはオスから出たフェロモンで

  • パイナップル・バナナに似た芳香
  • キンモクセイ(桂花)・ライム・ユズのような香り
  • 洋ナシの香り

と評価されており、人間にとってはリラックス効果のある天然成分でもあるらしい。

 

メスはお腹を開くと卵の塊があり、その味は魚の卵と同類。

オスは胸の筋肉を食べる。

 

日本ではタガメサイダーが人気。

昆虫食 TAKEO タガメサイダー 1本 200ml TAGAME

 

7位 トノサマバッタ(成虫)

毎年農作物を荒らしてしまうバッタは、実は農家にとっては敵。

ある年は、大量にバッタが発生しすぎて殺虫剤をまいて殺し、ある国でそれを市場に売りに行く人もいたのだそう。

 

そんな人間にとっての害虫は、大抵揚げ物にして食べます。

揚げるとなぜかピンクになるバッタ。

 

味はエビやカニ。

その中でも人気なのがトノサマバッタ。

 

理由は、普通のバッタよりも大きいから。

食べ応えがありますもん。

 

但し、バッタに関しては賛否両論あります。

畑や田んぼの近くで採ったバッタは食べないこと。

農薬が体の中に含有している可能性が高いからです。

 

バッタは大量発生します。

とてもじゃないけど、人間が捕まえられる量ではない。

だったら薬で殺してしまったほうが早い。

 

農薬だけでなく、先ほどの殺虫剤など人間の体に害があるものが含まれている可能性も捨てきれないので、素人判断で食べないほうがいいかも。

 

また、トゲの生えた後ろ脚をそのまま食べてしまうと、腸につまることもあるのだとか。

そのため、便秘になる可能性も捨てきれない。

バッタが大量発生した地域で死んでいたサルの死体を解剖すると、消化出来なかったバッタが腸にぎっしり詰まっていたのだそう。

 

但し、バッタの栄養も捨てきれない。

バッタの粉末にはタンパク質が豊富に含まれており、消化にも効果があるとの報告もある。

バッタを食べるときは、しっかりと噛んでどこで採ったのかは把握しよう。

 

ちなみに昔から親しまれているイナゴの佃煮のイナゴは、バッタの一種。

一番メジャーなのは佃煮ですが素揚げもいける。

味も食感もまるで海老の唐揚げです。

 

多分、バッタ全般がエビのから揚げの味なんだと思う。

 

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8位 カイコ(卵)

カイコは蛾の一種で、人間には一切危害を加えないどころか、人間の力なしでは育たない、というかわいらしい昆虫。

絹を産生する有名な虫で、めちゃくちゃ可愛い顔をしている唯一凝視できる虫。

 

そのカイコの「卵」が、なんとキャビア感覚でプチプチ

食感なのだとか。

 

キャビアと言えば、畑のとんぶりもあるが、和の鉄人・道場六三郎さんは「とんぶり以上の味」と評価。

卵だけでなく、幼虫や成虫も食料として食べられています。

 

カイコはその昔、神様としてあがめられていたほどの貴重な絹を作るための虫とされてきました。

その他、ただの虫ではなく「神聖な虫」として、なんとカイコの神様を祀る神社が全国に多々あります。

 

中国では黄帝の后・西陵氏が繭を作っていたカイコを見つけ、飼育したとの伝説もあります。

中国では今もかいこの幼虫は食されていて、大切なたんぱく源として重宝されているのだと言います。

 

日本でもカイコと牛肉のハンバーガー屋さんがあります。

味は普通の肉と、エビカニ風味でプリプリ感もありジューシーと高評価。

 

栄養満点で人気も上昇!

シルクフードラボ

 

9位 クリシギゾウムシ(幼虫)

クリシギゾウムシはゾウムシ科の昆虫。

見た目はミミズ的な感じ。

 

栗を食べた時に虫が出てきた人はいますでしょうか。

その栗の中にいる虫です。

 

クリの実を食べる虫なので、味は甘くてクリーミー。

皮は硬いですが、炒めると香ばしい香りがする。

 

10位 ヤママユ(さなぎ)

ヤママユは蛾の一種で、カイコと同じように繭を出します。

そのサナギを焼くと、香ばしくほっくり感触なのだとか。

ゆでると甘みとコクも感じることができる。

 

まさにカミキリムシの幼虫と似たものが、、、

特にカイコ類は美味、ということでまとめ。

 

他にも人によっては順位が少し違うものの、大抵この10位までの虫がランクインしていました。

食べるなら上位、ということですね。

 

西山さんの出版した本はこちら。

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食べてはいけない昆虫たちはこの記事を読みましょう。

 

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まとめ

今回、この記事を書くにあたりいちいち全ての虫を確認しました。

画像で。

虫嫌いの私にとってそれはそれは戦いの時間でもあり、なぜにそこまでアップした画像を載せるか、おっとスクロールはやばいぜと自分と話しながら記事を書きました。

いつか、この虫たちを食べなくてはならない時がやってくるのでしょうか。

私には拷問に思えて仕方ありません。

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この記事を書いた人
mirai

元エステティシャンで今は3人の息子を育てる母ちゃんです。
アラフォーになったら一気に太りました。。。
美味しいもの大好きで、息子を無理やり誘って暴食しています。
自分の気になることを記事にしたり、体験談を主に執筆しています^^

honualoははハワイ語でhonua(地球)& aloha(愛)という意味です。
ハワイのような自然あふれる大地が地球を守ってくれますように。

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